「葦笛の踊り」の謎

 先日、「くるみ割り人形」組曲のピアノトリオ編曲の出版をミュージックベルズに依頼しました。以前出版したのは4曲ですが、今回は「小序曲」「中国の踊り」「葦笛の踊り」の3曲です。

 ところで変だと思いませんか?

「葦笛の踊り」という題名なのに「葦笛楽器」(リード楽器)ではなくフルートのトリオが主役となっている。ひょっとしてこれは誤訳ではないのか?

で、調べてみました。

 スコアで題名になっているのはフランス語で “Danse des Mirlitons” で、Googleで“Mirliton”を調べると「カズー」(おもちゃの葦笛)という意味があるが、もう一つフランスのお菓子にお名前でもあるらしい。
 ノルマンディーのお菓子で、ルーアンのミルリトンというのが有名らしい。

 バレー版で第2幕の他の舞曲は「チョコレート(ココア)」「コーヒー」「お茶」であったりするし、ドラジェ(お祝い事で配る糖衣アーモンド)の踊り(日本では「金平糖の踊り」と訳されているが)もあるので、お菓子の名前が正解かも知れない。

 で、全曲盤スコアにあるロシア語も調べてみました。(キリル文字の入力に手間取った)
 ロシア語では “Танец пастушков” 、
 で、пастушко́в(ラテン文字に置き換えると
pastushkovなのでパストゥシュコフと発音するのだろう)、をグーグル翻訳で調べると「羊飼いの少年たち」だそうな。曲のイメージからはこれが正解の様な気がする。
 誰か情報を持っている方いたら教えてください。
 それにしてもそろそろ日本でも「金平糖の踊り」ではなく「ドラジェの妖精の踊り」としても良いのではないかと思ったりもします。